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九州南部の豪雨災害に即応予備自衛官招集されています。即自についてはツイッター等を見る限り生活支援を主に従事しているようです。近年は大型災害が頻発し災害派遣によって訓練時間が削られる等の影響も出ていると聞きますが、即自の招集はその点においても現職自衛官の負担を軽減する効果があると思います。
特に生活支援は本来の担い手である地方自治体が慢性的な人手不足(というか災害時の行政需要を考慮せずに人員を削減しまくっている)のため長期化しがちな業務ですので、即自の活用は通常訓練に与える影響を減らすことにもつながるでしょう。
防衛省・自衛隊は、令和2年(2020年)7月豪雨に係る災害派遣活動への対応のため、本日、#即応予備自衛官 の招集を最大約400人に増員するとともに、#予備自衛官 を最大約100人招集することを決定しました。引き続き、人命救助活動のみならず、被災者の生活支援等に全力を尽くしていきます。 pic.twitter.com/b6KBN7gLDJ
— 防衛省・自衛隊(災害対策) (@ModJapan_saigai) 2020年7月9日
また、今回は予備自衛官についても最大100名を招集するとの事です。地本がコア部隊と受け入れ調整を行っているとの事で、招集された予備自についてはコア部隊で即自と共に任務に当たることになるのかもしれません。
予備自衛官災害派遣の準備中!!
— 自衛隊熊本地方協力本部【公式】 (@kumamotopco) 2020年7月10日
令和2年7月10日(金)、自衛隊熊本地方協力本部は、予備自衛官の災害派遣に伴う調整を受入れ先部隊である西部方面混成団(第19普通科連隊)と実施しました。
予備自衛官の皆様、出発準備をお願いします。#自衛隊 #災害派遣 #7月豪雨#予備自衛官 #熊本地本 pic.twitter.com/Md0EiQ8aOU
自然災害における予備自衛官の招集は令和元年台風19号以来ですが、当時招集された予備自衛官の業務は司令部勤務が多く、現場で重機のオペレーター等として活躍したのは定年退官組が殆どでした。今回は恐らく若年退職者や公募予備自も即自と同様の任務に就くと思われますので、災害派遣の予備自衛官招集も回数を重ねるたびに運用の幅が広がっているように感じます。
招集された予備自衛官が今回はどのような任務に就くのかまだ分かりませんが、やはり実際に活用してこそ制度は改善されていくものです。今回の経験を活かし防衛省・自衛隊の予備自衛官運用も更に洗練されたものになってくれればと思います。