予備自衛官雑事記

予備自衛官のあれやこれや

一般公募予備自衛官から即応予備自衛官になれます

※当記事は一般公開しても支障のない範囲で記述しておりますが、もし問題がある個所がありましたら筆者まで一報頂ければ幸いです。また、記事の内容は投稿日現在のものです。

 

 なかなか公式情報が無かった一般公募予備自から即自への任官ですが、兵庫地本のホームページで制度について記載されていましたので紹介したいと思います。

 

https://www.mod.go.jp/pco/hyogo/pdf/yobijieikandayori-7gatu.pdf

 

 これによると、即自任官制度の概要については以下の通りとなります。

 

〇応募資格

一般公募予備自衛官で以下の年齢制限を満たす者から志願により選考

2士~2曹 50歳未満

1曹~2尉 51歳未満

即応予備自衛官採用時年齢

 

〇訓練招集部隊

コア普通科連隊

 

〇必要訓練日数

基本軽火器特技取得 約40日基準

基本迫撃砲特技取得 約40日基準

 

〇教育訓練期間

3年(やむを得ない場合は1年を超えない範囲内で延長可能)

年間最大参加日数20日(5日間訓練を含む)

 

〇即自任用後の運用

コア普通科連隊の即応予備自衛官として勤務

 

 制度としては、予備自衛官補と同じように3年以内で約40日の訓練をこなし即応予備自衛官に任官するというもののようです。訓練日程の詳細がどうなるのかは不明ですが、訓練部隊がコア普通科連隊ということで恐らく訓練招集も土日が中心になるのではないかと思います。その点、平日中心の予備自衛官補の教育訓練招集に比べると日程調整は楽かもしれません。

 

 訓練の年間参加日数が上限20日と決まっておりますので(自衛隊法第七十一条第3項の規定による)、即自任官までは最短で2年はかかることになります。仮に予備自補に任官後1年で教育訓練を修了して予備自に任官できれば、予備自補の任官から最短3年で即応予備自衛官に任官できる可能性があります。

 

 また、取得する特技が軽火器(普通科中隊に配属)か迫撃砲普通科中隊の迫撃砲小隊か重迫撃砲中隊に配属)ですので配属先はコア普通科連隊のみと思われます。補給大隊や弾薬大隊(中隊)への配属は無いようです。

 

 即応予備自衛官については年々求められる技能が上がってきており、訓練も大変だという話ですが、その分予備自衛官以上の達成感や隊員相互の連帯感を味わうことができます。任官に約40日の訓練が必要である上に、即自任官後も年間30日の訓練出頭は色々ときついかもしれませんが、我こそはと言う方は是非、地本に連絡を取って詳しい話を聞いて頂ければと思います。