予備自衛官雑事記

予備自衛官のあれやこれや

訓練招集の「枠」について

※当記事は一般公開しても支障のない範囲で記述しておりますが、もし問題がある個所がありましたら筆者まで一報頂ければ幸いです。また、記事の内容は投稿日現在のものです。

 

 予備自衛官等のうち、即応予備自衛官は普段から所属するコア部隊が決まっており、訓練招集で出頭する駐屯地もだいたい同じです。一方、予備自衛官の所属は各地方協力本部となり、訓練招集の部隊が決まっていないため様々な部隊で訓練招集を受けることができます。

 

 陸自出身の予備自衛官ならば、現職時に所属していた部隊や元の職種に関係ある部隊で招集訓練を受けたいと思う人も多いのではないかと思いますが、実はこの訓練招集、希望すればどこの訓練でも参加できるというわけではありません。

 

 予備自衛官の訓練招集については、地本ごとに「枠」が割り当てられており、参加したい部隊があっても所属する地本にその部隊の「枠」が回ってこなければ参加することができません。

 

 例えば大阪地本の令和元年度訓練予定を見ると同地本に所属する予備自衛官は伊丹の第36普通科連隊や千僧の第3後方支援連隊の訓練招集に参加することができますが、京都地本に所属する予備自衛官については枠がないのでこれらの部隊での訓練に参加することができません。

 

 逆に京都地本の予備自衛官は福知山の第7普通科連隊の訓練に参加できますが、大阪地本の予備自衛官は同連隊の訓練招集には参加できないことになります。

 

www.mod.go.jp

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 ただし、訓練招集でたまに遠方から参加している予備自衛官を見ることがあるので、何らかの例外措置はあるのかもしれません。気になる方は一度、所属地本に問い合わせてみましょう。