予備自衛官雑事記

予備自衛官のあれやこれや

公務員の職場での付き合い方

※当記事は一般公開しても支障のない範囲で記述しておりますが、もし問題がある個所がありましたら筆者まで一報頂ければ幸いです。

 

 公務員が予備自衛官をやりたいと職場に申し出た場合、最初の関門となるのは直属の上司(課長等)が予備自衛官になることを認めてくれるかどうかです。

 

 そこでは勿論、業務との兼ね合いや普段の勤務態度が重要視されます。特に普段の勤務態度が悪く仕事もろくにこなしていないようだと、予備自衛官の兼業申請を認めてもらうのも難しいでしょう。仕事で上司の信頼を得るのは予備自衛官を志願する上での最低条件です。

 

 ただ、役所の場合はその他にも「人間関係」というものが重視されます。人間関係と一言で言っても色々とあるのですが、まず第一に挙げられるのが付き合いの良さ。そう、今は若い世代から目の敵にされつつある職場の飲みニケーションというやつです。

 

 元自衛官の方なら「役所の飲み会なんて余裕だろ~」と思われるかもしれません。確かに営内班、小隊、中隊の飲み会に加え同期会や検閲後の飲み会など自衛隊は飲み会の多い職場です。でも、役所の飲み会ははっきり言ってそれ以上です。

 

 まず回数が多いです。付き合いの広い人だとほぼ毎日飲み会に行っているというのが普通にいます。しかも一次会で終わるという事がほぼありません。今はそんなに遅くなることもありませんが、一昔前は二次会、三次会と続いてそのあとスナックへ。終わってみれば午前様が当たり前みたいな世界でした(おまけに翌日、皆さん普通に出勤して仕事をしています。ある意味、自衛官より化け物です)。

 

 因みに私が思い出せる限りでは一週間毎日、日付が変わるぐらいまで飲んだのが最高記録だと思います。

 

 かといって全ての部署が飲み会まみれというわけではありません。主観ですが、特に税務系、生活保護関係、技術系(特に土木関係)、現業系は飲み会が多い印象です。逆に総務系や保健福祉系の部署はそれほどでもないようです(基本的に女性の割合が多い部署は飲み会も少なめです)。

 

 このご時世ですので強制的に参加させられるという事はなくなりましたが、やはり飲み会に良く参加する人の方が周囲から好印象を受ける傾向にあるようです。無論、それで勤務成績が上がったり大きな仕事を任せられるといったことはありませんが、公務員も人間なので仕事を進めるうえで色々と親切にしてもらえることもありますし、飲み会で知り合いになった他部署の人が何かの機会に助けてくれるという場面もあります。

 

 当然、予備自衛官をやりたいといった時に、普段飲みについてきてくれる部下だと「認めてやるか」と思ってしまうのが人情というもの。「しょうもないなぁ」と思われる方もいるとは思いますが、役所というところはそういう面で動くところもありますので、上司が飲み会好きなら全部が全部付き合わずとも休日の前日位はついて行ってみてあげてはと思います。

 

 ただ、現在はだいぶ減ってきましたが、飲み会で説教垂れるだけだったりアルコールを強要する上司には別に付き合う必要もないと思います。今回書いた内容はあくまでも物事をスムーズに進めるための方法の一つですので、信頼関係が構築できない人間とまで飲みに行く価値は私はないと思います。

 

 また部署によっては飲み会以外にも付き合い方はあると思います。その場合は職場の雰囲気に合わせながら上手くコミュニケーションをとっていけばいいのではないかと思います。