予備自衛官雑事記

予備自衛官のあれやこれや

公務員と予備自衛官の訓練は両立できるか?

※当記事は一般公開しても支障のない範囲で記述しておりますが、もし問題がある個所がありましたら筆者まで一報頂ければ幸いです。

 

 公務員が予備自衛官をやる上でネックとなるのが業務と予備自訓練の両立です。

 

 かつては定時退庁が当たり前、年休使い放題などと言われていた公務員(というか働く人は死ぬほど働いて、働かない人は全然働いてなかったという方が実態に近い気がする)ですが、実際は90年代から続く人員削減と行政に対する需要の増加によりなかなか休みも取っていられないのが現実。

 

 こんな環境で予備自衛官の訓練に参加できるのか、心配されている方もいるかもしれませんが、私の経験と独断から書かしていただければ目安として実際には以下のような感じではないかと思います。

 

予備自衛官→よっぽど激務の部署でない限りは余裕で可能

 

即応予備自衛官→年休を年10日位使えるなら可能

 

予備自衛官補(一般)→余裕のある部署でないと難しいかも

 

予備自衛官補(技能)→激務の部署ではない限り可能

 

 予備自衛官については週末に分割出頭(2日+3日)すれば職場を1日休むだけで済みますので、よほど余裕がない部署ではない限り両立は余裕で可能だと思います。

 

 即応予備自についても土日訓練が主ですので上手く行けば5~6日、職場を休むだけで30日出頭は達成できます。年間10日ほど年休を取るぐらい余裕がある部署ならなんとかこなせるでしょう。

 

 一方、予備自衛官補(一般)については3年間で都合10回ほど5日間の休みを取らなければならないため、毎年度年休を使い切れるぐらい余裕があり、なおかつ5日間連続で職場を空けても大丈夫な部署でないと難しいのではないかと思います。

 

 予備自衛官補(技能)については2年間で5日間訓練を2回ですので多少余裕がある部署ならば問題ないでしょう。

 

 参考までに平成29年度の国家公務員の年次休暇平均取得日数は14.4日とのことです。

 

 なお、個人的な考えですが訓練参加予定を立てる際には、7~9月は出来るだけ外した方が良いと思います。というのもこの時期は台風やゲリラ豪雨などの影響で警報の出ることが多く、特に地方公務員は突発的に防災配備に就かされることも多いので。

 

 災害に備えて職員が庁舎に待機しなければならないときに「予備自の訓練に行ってきます」というのはさすがに職場への印象もあまり良くないでしょう。即応予備自衛官予備自衛官補(一般)の方は出頭日数も多いので職場と上手く調整するしかありませんが、予備自の方は年5日の訓練ですので、それ以外の時期に訓練出頭するのがベターかなと個人的には思います。

 

 ちなみに私は概ね12月から2月の間に出頭するようにしています。年度末ギリギリの出頭は出来れば避けたいのですが、繁忙期の都合上この辺りが一番日程調整しやすいので・・・。