予備自衛官雑事記

予備自衛官のあれやこれや

予備自衛官等関連資料 予備自衛官及び予備自衛官補のき章について(通達)(平成14年4月25日陸幕人計第150号)(解説)

 


 「予備自衛官き章」及び「予備自衛官補き章」の取扱いについて定めたもの。「徽章」ではなく「き章」となっているのは「徽」の字が常用漢字に入っていないためと思われる。何故か分からないが即応予備自衛官き章は無い。

 

 文量の少ない通達なので、き章の形状等、興味がある方は下記リンクより閲覧されたい。

 

予備自衛官及び予備自衛官補のき章について(通達)(平成14年4月25日陸幕人計第150号)

 

 本通達によれば予備自衛官に任用したときに地方協力本部長が交付するものとしている・・・はずなのだが、恐らく予備自衛官として長年勤務していても存在すら知らない人の方が多いのではないかと思われる。私の所属する地本でも任用時に交付された記憶はない。

 

 訓練招集の際や身分を明らかにする必要のある場合には必要に応じ着用させることができるらしいが、防衛省や地本のホームページを見ても着用事例はほとんど見られない。予備自衛官中央訓練で制服着用時に確認できる程度である。

 

www.mod.go.jp

 

 小さくて分かりづらいが左胸ポケットのふた部分に着用されているのが確認できる(因みに右胸ポケットにも同じような徽章を着用している予備自衛官がいるが、これは「予備自衛官勤続記念き章」)。

 

 一方、「予備自衛官補き章」については「常装用」と「作業服用」があり、常装用については予備自衛官補採用時に地方協力本部長より交付され、式典などで制服に着用している場面が多々見受けられる。予備自衛官き章と違いこちらはちゃんと予備自衛官補に交付され、教育訓練招集以外は各人で保管しているようだ。予備自になったときは返納するとのこと。

 

※現在では必ずしも採用時に交付されるわけではなく、最終訓練時にのみ配られる(修了式の制服着用時に必要な為)という方式になっているみたいです。最新の情報を確認したい方は各地本へお問い合わせください。(R2.8.8追記)

 

 通達に定められている以上、予備自衛官き章についても交付すべきはずなのだが、一連番号が入っている上に管理簿で記録されている官品なので、亡失を防ぐために交付してないのではないかと私は邪推している。まぁ、予備自側としても普段から管理しなければならない官品(と言っても予備自衛官手帳ぐらいしかないが)が一つ減るので有難いことではあるが。