予備自衛官雑事記

予備自衛官のあれやこれや

自衛隊退職後、ブランクがあるけど予備自衛官に志願したい方へ

※当記事は一般公開しても支障のない範囲で記述しておりますが、もし問題がある個所がありましたら筆者まで一報頂ければ幸いです。

 

 予備自衛官になるパターンは大体次の2つではないかと思います。

 

  • 任期満了、定年等で退職し、そのまま予備自衛官になる人

 

 

 任満や定年の人は、退職前に人事係へ申し出れば手続きしてくれますし、予備自衛官補は教育訓練が終われば自動的に予備自衛官です。

 

 一方で、退職後、何らかの理由で数年のブランクがあるけど予備自衛官をやってみたいと思った人はどうしたらいいのでしょうか?

 

 そういう場合、各地本協力本部の援護課(地本によっては名称が予備自衛官課、予備自衛官室だったりします)で予備自衛官志願者の受付しています。

 

 とりあえず現住所を担当する地本に電話を入れてみましょう(各地本の連絡先はこちら。神奈川県在住の方は神奈川地本HPのメールフォームからも応募できます)。受付に「元自衛官ですが予備自衛官に志願したい」と伝えれば担当部署につないでくれます。その後の具体的な手続きは地本担当者の説明を聞きましょう。

 

 因みに私も仕事の都合で何年かブランクが空いたのち再び予備自に志願したクチでした。私の場合は電話で説明を受けるのもまどろっこしいと思ったので、地本の担当者と日時を調整し平日に休みを取って直接説明を聞きに行きました。担当事務官に応対して頂きましたが、一旦自衛隊と縁が切れてから予備自に志願してくる人はあまりいないそうで、珍しいと言われたのを覚えています。

 

 その後、身体検査(駐屯地の都合で平日を指定される場合もあるので注意)や必要書類を提出し、選考を通過すると晴れて予備自衛官として採用となります。人によっては身体検査が気になるところだと思いますが、退職後に健康状態が滅茶苦茶悪化してでもない限りほぼ大丈夫だと思います。以前は予算の問題で志願者全員が予備自になれなかった時期もあったように記憶していますが、現在は充足率が低下しているせいか志願すればほぼ採用される様子。

 

 なお、地本に連絡を取ってから手続きが完了して予備自衛官になるまでは時期によって数カ月かかる場合もあります。なかなか連絡が来ないと焦るかもしれませんが、地本も忙しいみたいなのでやたらと催促の電話を入れるようなことはせず、落ち着いて待ちましょう。

 

 平成30年10月1日から予備自衛官即応予備自衛官の採用上限年齢が大幅に引き上げられました(詳しくは防衛省HPで)。今まで年齢制限で諦めていた方も予備自衛官に志願できるチャンスです。これを機に志願してみてはいかがでしょうか?